专利摘要:
曲げを容易にする折畳み線を備えたシートの低力ロール折畳みシステムおよび低力ロール折畳み方法を提供することにある。1つ以上の所定の折畳み線を備えた二次元シート材料を三次元物品に低力ロール折畳みするシステム。本発明のシステムは、1つ以上の所定の折畳み線の長さに沿って延びている曲げ容易化構造を備えたシート材料と、曲げ容易化構造に沿って金属薄板の曲げを行うべく構成された折畳みローラのスタンドと、1つ以上の所定の折畳み線の長さに沿って、シート材料に対し折畳みローラの前記スタンドを移動させ、曲げ容易化構造に沿ってシート材料の曲げを行う駆動装置とを有している。低力ロール折畳み方法も開示する。a
公开号:JP2011512257A
申请号:JP2010546956
申请日:2009-02-17
公开日:2011-04-21
发明作者:マックス;ダブリュー ダーニー;マイケル;エス ビニオン
申请人:インダストリアル オリガミ インコーポレイテッド;
IPC主号:B21D5-08
专利说明:

[0001] 本願は、「低力ロール折畳みシステムおよび低力ロール折畳み方法(SYSTEMFOR LOW-FORCE ROLLFOLDING AND METHODS THEREOF)」の名称に係る2008年2月16日付米国仮特許出願第61/029,322号の優先権を主張する。尚、該米国仮特許出願の全内容は本願に援用する。]
[0002] 本発明は、広くは低力ロール折畳みシステムに関し、より詳しくは、曲げを容易にする折畳み線を備えたシートのロール折畳みに使用できる装置に関する。]
背景技術

[0003] ロールフォーミングは、二次元寸法をもつシート材料例えば金属薄板を、三次元製品または物品の特定横断面プロファイルが形成されるまで、一連のロール(各ロールは一増分量の曲げを遂行する)に通す連続曲げ作業である。「フラワーパターン(花柄)」は、平らな二次元金属薄板から三次元製品の最終的横断面プロファイルに至る各増分横断面プロファイルを呈している。一般にロールフォーミングは、長手方向に真直で平行な曲りを有する金属薄板で形成された物体を作るのに使用される。]
[0004] 製品の各増分的横断面プロファイル(incremental cross-sectional profile)並びに最終的横断面プロファイル(ultimate cross-sectional profile)を作るには、「スタンド」すなわちローラ組が必要である。各スタンドは、金属薄板がスタンドを通るときに、好ましくは材料の厚さを変えることなく金属薄板に増分的な曲げ(incremental bending)を付与する協働輪郭ローラを有している。ロールフォーミング機械は、各増分的横断面プロファイルが得られるように、各スタンドの厳格な公差のローラ組を製造するのに高コストを要するため、一般に非常に高価であることは理解されよう。]
[0005] 下記特許文献1には、ロールフォーミングにより製造される自動車のサイドレールの一例が開示されている。下記特許文献2には、これもロールフォーミングにより製造されるチャネル部材の一例が示されている。下記特許文献3および4には、現在ロールフォーミングに使用されている機械の例が開示されている。]
[0006] このようなロールフォーミング機械は、一般に、各スタンドのローラ組の製造コストが高いため非常に高価であることが、ここでも理解されよう。各ローラ組は、一般に、厳格な公差でそれぞれの増分的横断面プロファイルに機械加工される焼入れ鋼および他の金属の使用を必要とする。]
先行技術

[0007] Reimenschneiderの米国特許第2,127,618号明細書
日本国特許出願第11-188426号公報
Meyerの米国特許第7,275,403号明細書
Chuangの米国特許第7,243,519号明細書
米国特許第6,481,259号明細書
米国特許第6,877,349号明細書
米国特許出願第2006/0021413 Al号公報
米国特許第7,152,449号明細書
米国特許第7,032,426号明細書
米国特許第7,152,450号明細書
米国特許出願第2005/0005670 Al号公報
米国特許第7,263,869号明細書
米国特許第7,222,511号明細書
米国特許出願第2005/0257589 Al号公報
米国特許出願第2006/0213245 Al号公報
米国特許第7,296,455号明細書
米国特許出願第2006/0130551 Al号公報
米国仮特許出願第60/911,910号公報
米国仮特許出願第60/974,466号公報
米国仮特許出願第60/974,468号公報
米国特許出願第11/925,195号公報
米国特許出願第2006/0277965 A1号公報]
発明が解決しようとする課題

[0008] 以上から、シート材料を曲げるための既知の装置の上記および他の欠点を解消できる成形システムは有益である。]
課題を解決するための手段

[0009] 本発明の一態様は、1つ以上の所定の折畳み線を備えた二次元シート材料を三次元物品に低力ロール折畳みする方法に関する。本発明の方法は、シート材料に、1つ以上の所定の折畳み線の長さに沿って延びている曲げ容易化構造を設ける段階と、曲げ容易化構造に沿って金属薄板の曲げを行うべく構成された折畳みローラのスタンドを設ける段階と、1つ以上の所定の折畳み線の長さに沿って、シート材料に対し折畳みローラのスタンドを移動させ、曲げ容易化構造に沿ってシート材料の曲げを行う段階とを有している。本発明の方法は、更に、折畳みローラのスタンドを通してシート材料を駆動する段階を更に有している。本発明の方法は、シート材料を折畳みローラの複数のスタンドに通して駆動し、シート材料に一連の増分的横断面プロファイルを形成する段階を更に有している。本発明の方法は、拡開する所定の折畳み線の長さに沿って、シート材料に曲げ容易化構造を設ける段階を更に有している。本発明の方法は、所定の折畳み線の非線形長さに沿って、シート材料に曲げ容易化構造を設ける段階を更に有している。折畳みローラは、折畳み線に隣接するが折畳み線から離れないでシート材料に沿う実質的に円筒状のロールである。本発明の方法は、折畳みローラの回転軸線を相対的に調節して、所定の折畳み線に沿うスプリングバックに適合させる段階を更に有している。本発明の方法は、折畳みローラのスタンドを、所定の折畳み線の長さに沿って手動でローリングさせる段階を更に有している。]
[0010] 本発明の他の態様は、1つ以上の所定の折畳み線を備えた二次元シート材料を三次元物品に低力ロール折畳みするシステムに関する。好ましくは、本発明のシステムは、1つ以上の所定の折畳み線の長さに沿って延びている曲げ容易化構造を備えたシート材料と、曲げ容易化構造に沿って金属薄板の曲げを行うべく構成された折畳みローラのスタンドと、1つ以上の所定の折畳み線の長さに沿って、シート材料に対し折畳みローラのスタンドを移動させ、曲げ容易化構造に沿ってシート材料の曲げを行う駆動装置とを有している。]
[0011] 本発明のシステムには更に、折畳みローラの複数のスタンドを設け、各スタンドはシート材料上に増分的横断面プロファイルを形成するように構成できる。シート材料には、拡開する所定の折畳み線のリンクに沿う曲げ容易化構造を設けることができる。シート材料には、所定の折畳み線の非線形長さに沿う曲げ容易化構造を設けることができる。折畳みローラは、折畳み線に隣接するが折畳み線から離れないでシート材料に沿う実質的に円筒状のロールで構成できる。
本発明の方法および装置は他の特徴および長所を有し、これらの特徴および長所は、添付図面および本発明の或る原理を説明すべく以下に述べる詳細な説明から明らかになるであろう。]
図面の簡単な説明

[0012] 図1aは、本発明の種々の特徴にしたがって、二次元シート材料から三次元物品の低力ロール折畳みを行う例示装置を示す斜視図、図1bは、二次元シート材料の初期横断面プロファイルを示す概略図、図1cは、三次元物品の最終横断面プロファイルを示す概略図、および図1dは、図1bの二次元シート材料を示す平面図である。
図2aは、本発明の種々の特徴にしたがって、低力ロール折畳みを行うべく用意された他の二次元シート材料を示す平面図、および図2bは、図2aに示した二次元シート材料と同じ二次元シート材料で形成された三次元物品を示す斜視図である。
図3aは、二次元シート材料(図3aの頂)が、本発明の種々の特徴にしたがって三次元物品(図3aの底)にロール折畳みされるときの他の増分的横断面プロファイルを示す概略図、および図3bは、それぞれの折畳みローラの組を通る図3aの増分的横断面プロファイルを示す概略図である。
図4aは、二次元シート材料(図4aの頂)が、本発明の種々の特徴にしたがって三次元物品(図4aの底)にロール折畳みされるときの他の増分的横断面プロファイルを示す概略図、図4bは、それぞれの折畳みローラの組を通る図4aの増分的横断面プロファイルを示す概略図、および図4cは、図4bに示したのと同様な他のそれぞれの折畳みローラの組を通る図4aの増分的横断面プロファイルを示す概略図である。
図5aは、図4bに示したのと同様な他のそれぞれの折畳みローラの組を通る図4aの増分的横断面プロファイルを示す概略図、図5bは、図5aに示したローラのうちの最終組のローラを示す拡大断面図(最終組のローラは、図5dの最終横断面プロファイルで生じるスプリングバックに適合させるべく図5cに示した横断面プロファイルを作るべく構成されている)を示す拡大断面図、図5eは、図5bのローラの拡大詳細図、および図5fは、図5bのローラの概略的であり、上方ローラの調節を破線で示すものである。
図6aは、本発明の種々の特徴にしたがって、三次元物品(図6aの底)を形成すべくそれぞれのローラの組を通る他の二次元シート材料(図6aの頂)の増分的横断面プロファイルを示す概略図、および図6bは、図6aに示した折畳みローラの組を示す拡大図である。
図7aは、本発明の種々の特徴にしたがって、二次元シート材料から三次元物品を低力ロール折畳みする他の装置を例示する斜視図、および図7bは、図7aの装置を示す拡大詳細図である。
図7aに示したものと同様な他の二次元シート材料であるが、本発明の種々の特徴にしたがって、平行でない拡散折畳み線に沿って低力ロール折畳みを行うべく用意された二次元シート材料を示す平面図である。] 図1a 図1b 図1c 図1d 図2a 図2b 図3a 図3b 図4a 図4b
実施例

[0013] ここで、本発明の種々の実施形態を参照すれば、添付図面に示すこれらの例を以下に説明する。本発明は例示の実施形態について説明するが、本発明はこれらの例示実施形態に限定されるものではないことを理解すべきである。それどころか、本発明は例示実施形態だけではなく、特許請求の範囲の記載により定められる本発明の精神および範囲内に包含される種々の変更例、均等物他の実施形態をカバーするものである。]
[0014] 図面を参照すると、全図面に亘って同じコンポーネンツは同じ参照番号で示されている。図1には、全体が参照番号30で示されたロール折畳みシステムの一例が示されており、該ロール折畳みシステムは二次元シート材料32(図1bおよび図1d参照)を三次元物品(図1c参照)に折畳むのに使用できる。ロール折畳みシステム30は、所定の折畳み線に沿って曲げることを容易にする巧みに設計された折畳み線(engineered fold lines)35を備えた延性シート材料に使用するように設計されている。シート材料が所定の移動経路に沿って機械を通って案内されると、その横断面プロファイルは、平らなシートから所望の横断面プロファイルを有する三次元物品へと徐々に変形される。] 図1b 図1c 図1d
[0015] 増分的横断面プロファイルと一致する各スタンドに、入念かつ精巧に作られたローラ組を必要とする慣用のロールフォーミング機械とは異なり、本発明のロールフォーミングシステムは、いかなる特定の横断面プロファイルとも一致させる必要がない簡単なローラホイールを使用している。したがって、本発明のロール折畳みシステムは、ロール折畳みシステムのキャピタルコストを大幅に低減できる。なぜならば、本発明のロール折畳みシステムはローラを横断面プロファイルに正確に一致させるコストが嵩む機械加工が不要だからである。]
[0016] 本発明によるロール折畳みシステムは、上記特許文献5-21(但しこれらに限定されない)に開示の種々の折畳み幾何学的形状および形状を用いた、巧みに設計された折畳み線を有する二次元シート材料を曲げるのに特に適している。尚、これらの特許文献5-21の全内容は、本願に援用する。]
[0017] 本発明のロール折畳みシステムは、巧みに設計された折畳み線で製造する種々の態様の長所が得られるように設計されている。例えば、所望の折畳み線の位置がシート材料に巧みに設計されているため、工作機械の公差は比較的厳格でなくてもよい。したがって、本発明のロール折畳みシステムは、必須ではないが、摩耗および裂けが比較的小さいため、数十万および/または数百万サイクルが可能な高効率の低負荷機械の形態にすることができる。工作機械の正確な公差に対する要求を低減できるため、特殊な材料、高価で時間を要する機械加工、焼入れ、熱処理および/または他のコストが嵩むプロセスは減少させるか、回避できる。それどころか、シート材料に公差を組み入れることにより、安価で低負荷のロール折畳みを用いて、二次元シート材料をその最終形状または或る場合には1つ以上の中間形状に折畳むことができる。このため、本発明のロール折畳みシステムは、軟鋼、プラスチック、複合材および/または金属成形機械を作るには軟らか過ぎると一般的に考えられる他の材料並びに鋳鉄および比較的正確さに欠ける部品を含む軟質の鋼材、レーザーカット部品および他の比較的安価なコンポーネンツで構成できる。このことは、もちろん、焼入れ鋼を用いた高負荷構造を必ずしも排除するものではない。それどころか、デューティサイクル、経済性、重量等のファクタに基づいてフレキシビリティを高めることができる。]
[0018] しかしながら、本発明のロール折畳みシステムはまた、上記巧みに設計された折畳み線、折目付け手段および/または他の適当な手段により形成される所定の折畳み線が設けられた金属薄板(但しこれらに限定されない)を含む折畳み線の回りで、他の種類の延性シート材料を曲げるのにも適していることは理解されよう。]
[0019] 比較的幅狭および比較的幅広の両方のフランジを備えた本発明のロール折畳みにより多数の三次元製品を形成できることは理解されよう。三次元製品として、例えば、種々の囲い部品、電子シャーシ部品、自動車部品、器具部品、輸送部品、構造部品、HVAC部品、宇宙航空部品等があるが、これらに限定されるものではない。]
[0020] 図1aを参照すると、例示のロール折畳みシステム30は、概略的に、該ロール折畳みシステム30の種々のサブアセンブリを支持しかつ位置決めするように構成された機械シャーシ37を有している。例えば、上方の受入れ駆動ローラ39は、何らかの慣用態様で機械シャーシにより回転可能に支持されかつ適当な駆動手段により駆動される。機械シャーシ37には、上方の出口駆動ローラ40が同様に取付けられている。下方の受入れ駆動ローラ39’および下方の出口駆動ローラ40’も同様な態様で設けられている。駆動ローラは、ロール折畳みシステムがシート材料32を三次元物品33に折畳むときに、シート材料32をロール折畳みシステムに通して受入れかつ推進するように構成されている。] 図1a
[0021] 1つ以上のガイドローラ42が設けられており、シート材料32がロール折畳みシステムを通るときに該シート材料を全体的に支持しかつ案内する。]
[0022] シート材料に折畳み力を付与するための多数の「スタンド」44すなわち折畳みローラ46の組も設けられている。折畳みローラ46はスプリング負荷されていて、シート材料32が折畳みローラ46により送られるときにシート材料に対して比較的均一な力を加える。折畳みローラ46は、シート材料の連続表面47に沿って、それぞれの折畳み線に対して実質的に平行にかつ折畳み線に沿って転がり、シート材料32がそれぞれの折畳みローラ46の組を通るときにシート材料に折畳み力を付与するように構成されかつ位置決めされている。]
[0023] 前述のように、シート材料32には予形成されかつ巧みに設計された折畳み線が設けられているため、折畳み線に沿って曲げを行うのに小さい力で済む。また、予形成されかつ巧みに設計された折畳み線は、シート材料が曲る位置、より詳しくは変形が生じる位置を正確に自己認識するので、折畳みローラ46は、曲げを行う連続表面47を概略的に位置決めするだけでよい。]
[0024] また、シート材料32は巧みに設計された折畳み線35を有しているので、シート材料の曲げを行うのに要する力の大きさは大幅に低減される。ローラの各スタンドに、増分的横断面プロファイルと一致する焼入れされおよび/または比較的硬質のローラの入念かつ精巧に作られたローラ組を必要とする慣用のロールフォーミング機械とは異なり、本発明のロール折畳みシステムは、いかなる特定横断面プロファイルとも一致させる必要がない簡単な特別仕様でないローラホイールを使用できる。例えば、ローラホイールは、比較的小さい力環境に適用されるウレタン、ゴムまたは他の適当な材料で形成できる。例えば、シート材料が各スタンドを通るときにシート材料に力を加えるローラの代用として、デルリン(Delrin、登録商標)スキッドを使用できる。したがって、本発明のロール折畳みシステムは、横断面プロファイルに正確に一致するローラの機械加工が不要であるため、慣用のロール成形機械に付随するキャピタルコストを大幅に低減できる。]
[0025] 本発明のロール折畳みシステムの低負荷特性は、シート材料がスタンドを通るときに、ローラおよび/またはスキッドがシート材料の表面に沿うスカッフィングおよび/またはスクラビングを殆ど行わない予塗装されたシート材料のロール折畳みを容易にすることは理解されよう。また、比較的大きい半径のローラホイールを使用でき、このことが、各スタンド内へのシート材料の装填またはスタンドを通る受入れを容易にすることは理解されよう。]
[0026] 図示の実施形態では、ロール折畳みシステム30が、スタンド44の上方連続体(上方シリーズ)49および下方連続体(下方シリーズ)51を有しており、ここで、二次元シート材料2がロール折畳みシステム30内へと左から右に供給され、スタンドの上方連続体49を通って中間物品53を形成する。この中間物品53は、スタンドの下方連続体51を通って再びロール折畳みシステム30内へと右から左に供給され、最終三次元物品33を形成する。ロール折畳みシステム30は、中間物品53を、例えば矢印Dの方向に落下或いは下降させることができる慣用手段により、中間物品スタンドの上方連続体49から下方連続体51へと案内するように構成するのが好ましい。ロール折畳みシステムのこの「アウト-アンド-リターン」構成は、特に、単一オペレータが単一位置(例えば位置P)からロール折畳みシステムを操作するときに有利である。しかしながら、シート材料が単一方向に外方に移動する単一連続体のスタンドを設けることができることは理解されよう。]
[0027] 図示の実施形態では、上方連続体には、4つのスタンド(4つの増分的横断面プロファイルに対応する4組のローラ)が設けられており、下方連続体には3つのスタンド44’すなわち三次元物品33の2つの付加横断面プロファイルおよび最終横断面プロファイルに対応する3組のローラが設けられている。しかしながら、所望量の曲げを行うために1つ、2つ、3つまたは4つ以上のスタンドを設けることができることは理解されよう。]
[0028] 慣用のロールフォーミング技術とは異なり、本発明のロール折畳みシステムは、不均一横断面プロファイルを有する三次元物品の形成にも使用できる。例えば図2には、平行でなく互いに近づく方向に収斂している折畳み線35aを有するシート材料が示されている。折畳み線のこのような構成は、図2bに示すホーン型物品54のような横断面幅寸法が変化する物品を作るのに使用される。図2aに示すように、両側の折畳み線は互いに平行にすることができ(例えば折畳み線35a参照)、或いは互いに近づく方向に収斂させることもできる(例えば折畳み線35a’参照)。] 図2a 図2b
[0029] 図1aに示すように、ロール折畳みシステム30には、適当な手段により各スタンド44のサブセットを調節するための1つ以上のチューニングノブ56が設けられている。チューニングノブは、スタンドの両側でローラのサブセットを独立的に調節すべく、スタンドローラの各サブセットに設けられることは理解されよう。] 図1a
[0030] 本発明のロール折畳みシステムは、シート材料を、多種類の三次元物品に折畳むのに特に有効である。例えば図3aおよび図3bを参照すれば、ロール折畳みシステム30は、シート材料32bを、チャネル型閉ボックスビームの形態をなす三次元物品33bに折畳むのに使用できる。図示の実施形態では、図3bに示すように、シート材料32bの両側を上方および内方にフレアさせ、閉ボックスビーム58を形成するのに、ローラの8つのスタンド44bが使用される。最上方スタンドはシート材料の最外縁部を上方に緩やかに拡開(フレア)し、一方、次の2つのスタンドは最外縁部を上方に拡開し続けかつ内側側壁を上方に拡開すると同時に内方に拡開する。次のスタンドは最外縁部を内方に案内し始め、同時に、残りのスタンドはボックスビームを閉じるように最外縁部および側壁を案内する。この概略連続図から明らかなように、各スタンドのローラは、両折畳み線35bの間でシート材料32bの平らな表面上を転がるように構成された均一サイズのホイールで構成できる。] 図3a 図3b
[0031] 折畳みローラの方向は、所望の横断面プロファイルに基づいて非常に広範囲に定まられることは理解されよう。例えば図4aに示すように、本発明のロール折畳みシステムは、二重チャネルビーム60を形成するのに使用できる。また、図4bおよび図4cから明らかなように、多数の形状を用いて、所望の特定横断面プロファイルの折畳みを選ぶことができる。例えば、折畳みローラ46cの各スタンド44cは、図4bに示すように、平行軸線上で回転可能に取付けることができる。或いは、各スタンド44dには、直交軸線上で回転可能に取付けられた折畳みローラ46dを設けることができる。回転軸線を水平軸線または垂直軸線に限定することにより機械設計を簡単化できることは理解されよう。また、ホイールをシート材料の表面に対して実質的に垂直に位置決めすることにより、シート材料上での折畳みローラのスクラビングまたはスカッフィングを制限できる。] 図4a 図4b 図4c
[0032] 本発明の更に別の実施形態では、図5aに示すように、異型折畳み線ローラ61を用いてシート材料に折畳み力を付与でき、この場合には、二次元シート材料も三次元物品33e(図5aの底)にロール折畳みされる。図5bおよび図5cに示すように、異型折畳みローラは、所望の横断面プロファイル(図5d参照)を生じさせるスプリングバックに適合させるべくシート材料32eを過大に曲げるため(図5c参照)、協働する凹部63および突出部65が設けられた形状を有している。折畳みローラの位置決めを含む過大曲げを行うのに、他の形状を使用できることは理解されよう。この実施形態では、異型折畳みローラは平行軸線上で回転可能に取付けられているため、互いに容易に調節できる。例えば図5fに示すように、異型ローラの1つは、凹部63と突出部65との間の距離を調節すべく、1つのローラ61の軸線が協働するローラ61’の軸線に対して前後にスライドされるように、「平面内」で調節される。図示の実施形態では、ローラ61.5は水平平面内で前後にスライドして、過大曲げすなわち所望角度を超える曲げ量を調節し、スプリングバックに適合させる。ローラは、スライディングにより調節され、または傾斜平面に沿って、または水平方向の代わりに垂直平面に沿って調節される。] 図5a 図5b 図5c 図5d 図5f
[0033] 図6aは、本発明の種々の特徴にしたがって三次元物品33f(図6aの底)を形成すべくローラのそれぞれの組を通る、更に別の二次元シート材料の一連の増分的横断面プロファイルを示す概略図である。この実施形態では、折畳みローラ46fはローラマウント67内で互いに固定されているが、ローラが折畳み線35f、35f’、35f”に沿って従動するように位置決めされている。このような構成により、折畳みローラは、折畳み線に沿ってシート材料上に折畳み力を加える。これにより、この構成は、折畳み線の位置により発生される幾何学的拘束により、シート材料の折畳み線に従動する傾向を有する。一実施形態では、ローラマウントはグリップ68を備えたハンドツールの形態をなしており、この場合には、オペレータは、シート材料の長さに沿って第1ローラマウントを手動でスイープして、第1増分的横断面プロファイルをシート材料に付し、次に他のローラマウントをスイープすることによりシート材料に次の増分的横断面プロファイルを付し、最後に、最終横断面プロファイルをシート材料に付与する。] 図6a
[0034] 本発明の他の例示実施形態では、ロール折畳みシステム30gは、上記ロール折畳みシステム30gと同様であるが、二次元シート材料を、図7に示すような複合曲線を有する三次元物品33gに折畳むための可動ローラマウントが組込まれている。ロール折畳みシステム30およびロール折畳みシステム30gの同様なコンポーネンツを説明するのに、同様な参照番号が使用されている。]
[0035] この実施形態では、各スタンド44gは対向するローラマウント67gを有し、これらのローラマウント67gは、シート材料32gの横方向プロファイルを曲げかつ従動させるため、折畳みローラ46gが横方向に移動できるように機械のシャーシ37gによりスライド可能に支持されている。各ローラマウント67gは、図7aに示すように、シート材料がその基本曲率に従動して折畳み線35gに沿って曲げられるように、上下に従動される。これにより、ローラマウント67gおよびそれぞれのスタンドの折畳みローラ46gは、2度の自由度に制限されている。折畳みローラは、機械のシャーシ37gの上下および内外方向には移動できるが、長手方向には固定されるような態様で浮動している。このため、折畳みローラのそれぞれの組は、二次元シート材料がロール折畳みシステム30gを通るときに各増分的横断面プロファイルを付与するように構成されている。各ローラマウントに取付けられたローラの方向は互いに固定されており、かつ上方ローラと下方ローラとが、増分的横断面プロファイルのそれぞれの内側コーナすなわち谷部と整合しているので、ローラの組は折畳み線の経路に沿って厳格に従動する。ローラは、これらの方向が、図8に示すように互いに収斂しまたは拡開する折畳み線に適合できるように変化するように構成できることは理解されよう。好ましくはスプリングまたは他の適当な押圧手段を使用して、ローラマウントを初期位置に押し戻し、シート材料をそれぞれの折畳みローラ間に受入れることができるようにする。] 図7a 図8
[0036] 本発明のロール折畳みシステムは、他の慣用金属加工ステーションまたは金属加工プロセスと組合せて使用できることは理解されよう。例えば本発明のロール折畳みシステムは、供給コイルを使用して金属薄板の「ブランク」をロール折畳みシステムに供給するときに、部品を所定長さに切断するような慣用の連続作業中に部品をパンチしかつパンチングする種々の形態に使用できる。また、種々のステーション形態を使用して、パンチング、スタンピングおよび慣用のロールフォーミングラインで見られる他の既知のプロセスにより形成される孔、ノッチ、エンボスおよび/またはせん断等の特徴を付与することもできる。例えば固定構造70(例えば図2aおよび図2b参照)は、上記特許文献22に開示された形式のスプリングクリップの形態、および/または金属薄板をロール折畳みシステムに通す前または後に金属薄板内に直接スタンピングできる構造にすることができる。
説明上の便宜のためおよび特許請求の範囲の記載での正確な定義のため、例示の実施形態の図面に示された特徴の位置に関し、これらの特徴を説明するのに、用語「上」または「上方」、「下」または「下方」、「内側」および「外側」を使用している。] 図2a 図2b
[0037] 種々の図面の種々の変更箇所は、多くの点で先に述べた特徴と似ており、これらの箇所は、同じ参照番号に「a」、「b」、「c」、「d」、「e」、「f」および「g」を付した参照番号で示されている。]
[0038] 本発明の上記特定の例示実施形態は、図示および説明を目的として提出したものであり、本発明を、開示した正確な形態に限定することを意図したものではなく、上記教示から、多くの明白な修正および変更が可能である。例示の実施形態は本発明の或る原理を説明するために選択されかつ記載されたものであり、したがって当業者ならば、本発明の種々の例示実施形態並びに種々の変更例を作りかつ利用できるであろう。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載により定められるべきものである。]
[0039] 30ロール折畳みシステム
32二次元シート材料
33三次元物品
35折畳み線
44スタンド
46 折畳みローラ
53中間物品
54ホーン型物品
60二重チャネルビーム
67ローラマウント
68 グリップ]
权利要求:

請求項1
1つ以上の所定の折畳み線を備えた二次元シート材料を三次元物品に低力ロール折畳みする方法において、シート材料に、1つ以上の前記所定の折畳み線の長さに沿って延びている曲げ容易化構造を設ける段階と、前記曲げ容易化構造に沿って前記金属薄板の曲げを行うべく構成された折畳みローラのスタンドを設ける段階と、1つ以上の前記所定の折畳み線の長さに沿って、シート材料に対し折畳みローラの前記スタンドを移動させ、前記曲げ容易化構造に沿ってシート材料の曲げを行う段階とを有することを特徴とする低力ロール折畳み方法。
請求項2
前記折畳みローラのスタンドを通してシート材料を駆動する段階を更に有することを特徴とする請求項1記載の低力ロール折畳み方法。
請求項3
前記シート材料を折畳みローラの複数のスタンドに通して駆動し、シート材料に一連の増分的横断面プロファイルを形成する段階を更に有することを特徴とする請求項1記載の低力ロール折畳み方法。
請求項4
拡開する所定の折畳み線の長さに沿って、シート材料に曲げ容易化構造を設ける段階を更に有することを特徴とする請求項1記載の低力ロール折畳み方法。
請求項5
所定の折畳み線の非線形長さに沿って、シート材料に曲げ容易化構造を設ける段階を更に有することを特徴とする請求項1記載の低力ロール折畳み方法。
請求項6
前記折畳みローラは、前記折畳み線に隣接するが折畳み線から離れないでシート材料に沿う実質的に円筒状のロールであることを特徴とする請求項1記載の低力ロール折畳み方法。
請求項7
前記折畳みローラの回転軸線を相対的に調節して、前記所定の折畳み線に沿うスプリングバックに適合させる段階を更に有することを特徴とする請求項1記載の低力ロール折畳み方法。
請求項8
前記折畳みローラのスタンドを、所定の折畳み線の前記長さに沿って手動でローリングさせる段階を更に有することを特徴とする請求項1記載の低力ロール折畳み方法。
請求項9
1つ以上の所定の折畳み線を備えた二次元シート材料を三次元物品に低力ロール折畳みするシステムにおいて、1つ以上の前記所定の折畳み線の長さに沿って延びている曲げ容易化構造を備えたシート材料と、前記曲げ容易化構造に沿って前記金属薄板の曲げを行うべく構成された折畳みローラのスタンドと、1つ以上の前記所定の折畳み線の長さに沿って、シート材料に対し折畳みローラの前記スタンドを移動させ、前記曲げ容易化構造に沿ってシート材料の曲げを行う駆動装置とを有することを特徴とする低力ロール折畳みシステム。
請求項10
折畳みローラの複数のスタンドを更に有し、各スタンドはシート材料上に増分的横断面プロファイルを形成するように構成されていることを特徴とする請求項9記載の低力ロール折畳みシステム。
請求項11
前記シート材料は、拡開する所定の折畳み線のリンクに沿う曲げ容易化構造を有していることを特徴とする請求項9記載の低力ロール折畳みシステム。
請求項12
前記シート材料は、所定の折畳み線の非線形長さに沿う曲げ容易化構造を有していることを特徴とする請求項9記載の低力ロール折畳みシステム。
請求項13
前記折畳みローラは、前記折畳み線に隣接するが折畳み線から離れないでシート材料に沿う実質的に円筒状のロールであることを特徴とする請求項9記載の低力ロール折畳みシステム。
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同族专利:
公开号 | 公开日
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EP2254710A2|2010-12-01|
CN101977706A|2011-02-16|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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